余市SAGRAについて

余市SAGRAは、ロカンダ(宿泊施設を備えたレストラン)として新たな出発をしました。 余市・登町ならではの空気や景色とともに北海道の、そして余市のワインと後志の優れた食材を『余市SAGRA』を通じて味わっていただけたらと願っております。

お食事

これから余市にもいくつかのオーベルジュができてきます。余市SAGRAとしての役割も次のステップへと移行していかなくてはと思ってます。ここに来たら買えないワインが飲めるという恩恵に甘んじることなく、ここに居る理由を食事、ワイン、空間を通じて腑に落ちていただけるよう努めていきます。余市にこれだけ多くのワイナリーができると、なかなかひとつの方法やまとまりという事は難しいですが、可能性と素晴らしさを素直に体験していただきたいと思ってます。

器・調度

農家さんや漁師さん同様に、器や調度の作家さんにも憧れを持っています。料理人もある意味同じ造り手として、挑戦する姿勢を無くしてはいけないといつも前を向かせてくれます。作品は作家さんそれぞれの個展でもみることができますが、毎年8月の最終日曜に余市SAGRAにて開催する『食と器のお祭り』にお越しいただき、その作品と共に作家さんの人となりも感じていただきたいです。

宿泊

天井にトドマツ、床にカラマツ、浴室は木の温もりを感じていただくために道南杉(バスタブは道外)と道産材で仕上げ、家具や寝具、アメニティやコットンは人の身体に寄り添う素材でそろえております。

薪ストーブサウナ

お客様の少なくなる冬をどう乗り切るかを考えた時、その寒さが最大に活きるのがサウナでした。本来、冬の寒さを乗り切るために生まれたサウナは、外気との往復で何度も入ることができ、水風呂の必要もなく、身体への負担も少ないのです。また薪ストーブは電熱とは全く別物で、木を使った内装も相まり、蒸気も含め、とても体感的にやさしく、柔らかく包まれるような感覚になります。

ヴィンヤード

余市SAGRAでは2018年からワイン用葡萄の栽培をはじめました。本業ではないことに手を染めて自身の身を圧迫しておりますが、葡萄栽培に携わることで理解できた部分が大きく、農業は甘くないということを含めて色々と体験して知れたことは、今では自分の財産です。夢を追う多くの人は、自分も含め、社会不適合者だと思います。ただ、この生きづらい社会に適合することが本当に正しいことなのか、日々どうして?ということに生産者は土や海に、料理人は食材に、方向は違えど真摯に向き合っていきたいと思います。