余市SAGRAの一年



雪解けと共に
山菜という春の喜びと
年々増える蝦夷鹿のフンに驚きを感じます。
山菜もひと段落し
山も春紅葉から新緑へと変わり
桜から八重桜
そして様々な果樹の花が咲き誇ります。
ウグイスが鳴き
山の雪がなくなり
カッコウが鳴き始めると
霜が来ない合図
そろそろ春が終わります。
さくらんぼを皮切りにフルーツの町へ
プラム
プルーン
桃
葡萄
りんごへと
特に生のプルーンの味わいは余市に来て知った美味しさです。
山の木々も紅く色付き
生食用の葡萄の色味も深い紫になり
りんごは毎週品種が変わりだし
フジが出てくるといよいよ秋も終わりというところ
山も茶色と針葉樹の深い緑の山の色に変わります。
渡り鳥も渡り
漬物も仮漬けから本漬けへ
葡萄畑の番線もあげ
北海道ならではのワイン葡萄の木を斜めに植えている木を倒して
恵みの季節から寒さの恩恵の季節へと
雪に備えていよいよ冬への準備が始まります。
山が白くなると
畑を終えたハンターの動きも活発になってきます。
ただ美味しいだけではない
ここだからできること
何が無駄で何が必要なのか
プラスチックがダメではなく
どう扱うかではないのか
世の中の流れを冷静に判断できる思考を持ちたい。
野菜作りや
果樹作り
ワイン造りに
海の恵み
器造りと
豊かな心と情熱を持った生産者の思いと共に
届けなければならないことは
ただの美味しさでないと感じながらもどう伝えるか
日々
年々
感じながらも余市SAGRAも葛藤しつつも
前を向き進んでいきたいと
答えの出せない問いかけを自身でしております。
それぞれの季節
それぞれの瞬間を
感じていただきたい。